米海兵隊のF-35戦闘機が18日夕、配備先の岩国基地に到着した。米軍が海外に配備するのは初。共同通信が伝えた。
F-35B戦闘機10機が9日、アリゾナ州の基地を出発し、アラスカ州の米軍基地を経由した。うち2機は現地時間18日午後に岩国基地に到着した。配備の目的は機種更新。
今年8月までにF-35B全16機が岩国基地に配備される。また在日米軍再編計画により、今年7月より空母艦載機約60機が、神奈川県厚木基地から岩国基地に移る。岩国基地の軍事的意義が強まる。
F-35統合戦闘攻撃機は、米国が一部の同盟国と開発した第5世代多用途作戦機で、ステルス能力を持ち、A・B・Cの3バージョンを持つ。短距離離陸と垂直着陸が特徴で、弾道ミサイルの発射状況を探知できる高性能レーダーを搭載。昨年10月には米国内での飛行時に出火し、米海軍安全センターから最も重大な「A級」事故とされた。
安全リスクが存在するため、岩国基地のある山口県と岩国市の市民が、配備に再三反対している。昨年11月には配備計画の撤回を求め、基地の機能強化に反対する抗議集会が開かれた。
在日米軍岩国基地は、日本の海上自衛隊と米海兵隊が共用する、在日米軍の本州唯一の海兵隊基地だ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年1月19日