日本の自衛隊が台湾海峡両岸の衝突を想定した演習を実施することについて、中国国防部の当局者は19日、環球時報の記者に対して「報道の内容が事実であれば、これは中日関係、特に中日防衛関係を著しく損ねるものだ」と話した。
共同通信は19日「日本政府の関係者によると、陸海空3自衛隊が23−27日にかけて、同演習を図上シミュレーションで行う。中国大陸部と台湾間で軍事衝突が起きたとの想定で、日米共同で対応する。安全保障関連法で新たに設けた、日本の平和と安全に重要な影響を与える『重要影響事態』下での部隊対応を確認する。実際の部隊は動かさず、図上シミュレーションで行う」と報じた。
上述した当局者は「共同通信の報道に留意している。内容が事実であれば、中国に対する乱暴な内政干渉であり、両岸関係に対する意図的な挑発だ。これは中日関係、特に中日防衛関係を著しく損ねるものであり、中国側は断固反対する。過去を忘れず、未来の戒めとする。我々は侵略の歴史をしっかり反省し、過去の教訓を汲み取るよう日本側に求める。小賢しいことばかりを考え、かえって自国を損ねることにならぬよう忠告する」と述べた。
中日両国の外交関係は2012年に釣魚島問題で緊張化し、両国の軍事交流も途絶えている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年1月20日