訪日中国人が近年増加を続けている。統計データによると、在日中国人は2016年末時点で約69万5000人にのぼる。うち男性は約30万3000人、女性は約39万2000人で、女性の数が男性を大きく上回る。日系中文網の執筆者である中島恵氏は20日、「在日中国人に若い女性が多い意外な原因」と題した記事の中で、中国人女性が日本から返りたがらない理由を分析した。記事の要旨は下記の通り。
在日中国人のうち最も多いのが留学生で、一家で滞在などが続く。多くの男性は留学後に米国に渡航、もしくは中国に帰国し就職するが、20代の中国人女性は卒業後も帰国せず、日本企業に就職する人が多い。うち日本人と結婚する人も少数派ではない。
彼女たちはなぜ日本滞在を選んだのか。筆者の調べによると、「卒業で日本の生活を終えるのはもったいない」「日本企業で数年間働きたい」「帰国すれば競争が激しく疲れる」などが主な原因となっている。「帰国すれば両親から結婚を迫られ、うっとうしい」という意見も少なくなかった。
中国の60代の両親にとって、子供の結婚は最大の関心事だ。日本と中国は距離が近いため、子供の留学に反対することはないが、「娘はずっと日本で生活すれば寂しいだろう」「日本にいれば、婚期を逃すかもしれない」と心配する。しかし多くの娘は両親のこのような気持ちを、ややうっとうしく思っている。
若い中国人女性がいつまでも帰国しようとしない理由は、ここにあるかもしれない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年6月21日