京都の文化は大切に保たれている日本の伝統文化であり、日本で継承され、発展してきた中国の唐・宋の文化でもある。近年、中国で海外旅行が大人気になるにつれ、日本は、中国人観光客に最も人気の旅行先の一つとなっている。中でも、日本文化の代表ともいえる京都が、「絶対に行きたい場所」となっている。(文:魯娜。中国文化報掲載)
それらを背景に2015年9月、京都の民宿、職人の作品の展示販売、旅行プラン、文化発信、交流を提供するプラットフォーム「京都之間」が立ち上げられ、京都と北京のチームが協力するスタイルで、最も京都らしい文化生活を記録し、それを図書にして刊行したり、サロンイベントを開催したりしてし、中国人観光客に京都で一層素晴らしい体験をしてもらおうと取り組んでいる。
6月25日、北京で京都観光プロモーションイベント「京都之間」の発表会が開催され、「時間、空間、人」をテーマに、会場の壁では、京都の三千寺社や四季を描いた動画が流され、京都の多彩な文化や生活美学が紹介され、夏本番を目前に控える北京に古都京都ならではの涼しさが提供された。
「京都之間」の責任者・何佳さんは京都で20年暮らし、デザインや民宿のリフォーム、観光などの仕事に従事した経験を持つ。そんな何さんによると、「日本は、世界有数の『老舗』大国で、100年以上の歴史を誇る老舗が数万軒ある。その多くが京都に集中しており、最新の統計では京都に1485軒ある。各老舗は伝統文化を大切に守り、それを継承している。各老舗の経営史は、一族の伝承史、時代の発展史であり、個人の成長史でもある」。