釣魚島周辺で科学観測中の中国海洋調査船が4日、日本側から妨害を受けた。日本メディアの報道によると、日本海上保安庁第11管区海上保安本部(那覇)は、釣魚島周辺の日本の「排他的経済水域(EEZ)」で、中国の海洋調査船「勘407」がワイヤのようなものを垂らして航行しているのを、海上保安庁の航空機が確認したと発表した。
報道によると、「日本のEEZ」で中国船の海洋調査を確認したのは2日以来。海上保安庁の航空機は無線で「同意のない調査活動は認められない」と中止を求めた。
中国の海洋調査船は釣魚島周辺で科学観測を行う際に、頻繁に日本側からいわれなき妨害と「警告」を受けている。「勘407」は今年6月13日、釣魚島周辺で科学観測を行った際にも、日本側から妨害された。日本はさらに中国海洋調査船の海洋調査活動をめぐり、外交ルートを通じ中国側に抗議した。中国外交部は同問題について、釣魚島及び付属島嶼は古くから中国固有の領土であり、日本側の「釣魚島は日本領」を前提とするいかなる抗議にも応じないと重ねて強調している。
日本が中国海洋調査船の活動を妨害しているが、朝日新聞の最近の記事によりその原因を知ることができる。記事によると、日本は中国が海洋調査船を使い地質調査を行っているとしている。中国は2012年12月、大陸棚の境界を沖縄トラフまでとする延伸申請を国連大陸棚限界委員会に提出した。その対策として日本は2019年に同委員会で中国の同申請を審議する際に、中国の主張を覆す資料を提供することを検討中だ。日本側は中国の海洋調査を妨害する一方で、財政予算を増額し海上保安庁の最新の海洋測量船を建造することで、中国の海洋調査に対抗しようとしている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年7月5日