東京都議選で惨敗後、日本自民党内で責任追及を避ける雰囲気が生まれている。これは政府に厳しい判断を下した世論に大きく背いている。
共同通信によると、自民党は3日に臨時役員会を開き、安倍政権を支持する方針を続けることを確認した。安倍晋三首相の選挙惨敗の責任を問う出席者は一人もいなかった。
内閣改造と党内の人事調整が迫るなか、自民党議員は安倍首相の不興を買いたくない。そこで不満を飲み込み、口を閉ざしている。
安倍首相が「一強」を続けてきたため、党内からは安倍政権を批判しにくいと分析する声もある。あるベテラン議員は「今の自民党は統一されすぎており、閣僚などの人事権を持つ安倍首相を敵に回そうとする者はいない」と話す。
2日の東京都議選で、自民党は議席数を57から23に減らし、過去最低記録を作った。
安倍首相は同日夜、麻生太郎副首相兼財務相、菅義偉内閣官房長官、甘利明前経済産業大臣と今後の政局について議論した際に、「衝撃的だが、結果を真剣に受け止めなければならない」と率直に認めた。
ポスト安倍の候補者の一人とされている岸田文雄外相は、都議選について「(選挙結果が)国政にどのような影響を及ぼすかは未知数だ」と述べた。
安倍政権の重要閣僚である岸田外相は、政府に悪影響を及ぼす発言を避けなければならない。
首相官邸筋は「自民党の議席数が大幅に減少したが、内閣支持率は40%以上を保っており、指導部の責任を問う者はいないだろう」と強気な姿勢を示した。
自民党の石破茂前幹事長は3日「今は誰が悪いかを論じる時ではなく、今後の選挙のため都議選を締めくくるべきだ」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年7月6日