日本の海上保安庁は、中国の海洋調査船が東中国海と釣魚島周辺海域で、「無許可」調査を6月及び7月上旬〜中旬に実施したと発表した。最多で3隻が沖縄近海で作業したという。
日本メディアは23日、中国の海洋調査船は日本の排他的経済水域(EEZ)で「無許可」海洋調査を行ったと伝えた。日本海上保安庁の巡視船による即刻中止要求に対し、中国の海洋調査船は「中国政府の許可を得て調査している」と反論したという。
記事は政府筋の話として、政府は22日、中国の海洋調査船が海底の泥を継続的に採取しているが、これは東中国海・釣魚島周辺海域の大陸棚及び地質状況を正確に分析し、中国側の東中国海における海底資源の開発に正当で合法的な根拠をもたせようとしていると伝えた。
日本海上保安庁によると、中国の海洋調査船は釣魚島周辺で調査を6月上旬−中旬と6月下旬−7月上旬に実施。7月10−15日にも黄尾嶼と赤尾嶼の北側海域で連日繰り返した。沖縄近海で3隻が同時に調査することもあったという。
日本の資源エネルギー庁によると、釣魚島周辺の海底に金属鉱物が埋蔵している可能性は低い。そのため資源探査ではなく、中国の河川などから流れ込んだ砂かどうか、地質を分析しているとの見方が強い。
中国の海洋調査船は釣魚島海域で科学調査を行う際に、日本側からいわれなき妨害と「警告」を受けることが多い。「勘407号」が今年6月30日に釣魚島海域で科学調査を行った際にも、日本側から妨害されていた。中国の海洋調査船による海洋調査活動に対して、日本側はさらに外交ルートを通じて中国側に抗議した。中国外交部は同問題について、釣魚島及び付属島嶼は古くより中国固有の領土であり、中国側は日本側の「釣魚島は日本領」を前提とするいかなる抗議も受け付けないと何度も強調している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年7月24日