(3)内閣の「平穏な運営」に重点
安倍氏の「右腕」といえる麻生太郎副総理兼財務大臣と菅義偉内閣官房長官は留任。小野寺五典防衛大臣と上川陽子法務大臣は以前同じポストを務めた。新入閣した、または留任した閣僚複数は安倍氏の腹心だ。
支持率急落は安倍氏にとって最大の危機だ。内閣改造だけでは、焼け石に水だろう。安倍政権は国会で多数議席を占め、法案複数を強行採決したうえ、改憲の「偉業」達成を企てている。縁故任用は党と政府を乱し、国民はその戦前体制回帰の野望を日増しに認識するにいたっている。
政府は「アベノミクス」を鼓吹したが、かけ声ばかりで行動が伴わず、少数の大企業を除き、多くの国民はその恩恵を得ておらず、デフレ脱却などの目標にいたっては空振りに終わり、経済は精彩を欠く。
こうした諸々から、根本的に改めるのでなければ、安倍政権の衰勢を立て直すのは恐らく困難だ。(編集NA)
「人民網日本語版」2017年8月7日