広島平和記念公園で6日、原爆72周年記念式典が行われ、全国各地から数百人が訪れ、安倍首相の式典出席に抗議し、退陣を求めた。
抗議参加者は同日早朝から平和記念公園近くに集まり、安倍首相の式典出席に反対し、憲法改正の考えや加計学園スキャンダルなどを抗議した。参加者は「戦争と憲法改正反対」、「打倒安倍」などのプラカードを掲げ、「退陣しろ」などと叫んだ。
安倍首相は同日の式典で広島と長崎の被曝について言及しなかった。その時、会場付近にいた抗議者からは抗議の声が上がっていた。
安倍氏のほか、3日の内閣改造で外務大臣に就任した河野太郎氏も式典に出席。
仙台市から駆けつけた松本氏らは、安倍氏の式典出席に強く反対し、「安倍政権のごく一部の人の利益しか守らず、憲法改正を企て、戦争を煽るというやり方は許せない。安倍氏の支持率は急激に下がっている。早急な退陣を望む」とした。
日本は唯一の被爆国である。侵略戦争を仕掛けた日本に降伏させるため、米軍は1945年8月6日と9日に広島と長崎に原爆を投下した。長期にわたり、日本は自らを第二次世界大戦、中でも原爆の「被害者」に仕立ててきたが、被爆した歴史についてあまり言及していない。
2015年9月、安倍政権は新安保法制を強行採決し、戦後の「防衛目的」だけの政策に終止符を打ち、アジア・太平洋地域の安全情勢に不確定要素をもたらし、日本国内でも反対の声が上がった。
今年6月以降、安倍内閣の支持率は加計学園スキャンダルにより最低で30%以下にまで下がり、執政以来の最低に達し、「安倍独裁」の体制もダメージを受けた。これを受け、安倍氏は支持率回復のために8月3日に内閣改造を行った。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年8月7日