新閣僚の問題発覚、安倍氏の内閣改造は空振りか?

新閣僚の問題発覚、安倍氏の内閣改造は空振りか?。

タグ:安倍 内閣改造

発信時間:2017-08-15 14:46:50 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

支持率低下が続く日本の安倍晋三首相は先ほど内閣改造を終え、信頼の危機を乗り越え、支持率を取り戻そうとした。しかし内閣改造は果たして、安倍政権を救う「特効薬」なのだろうか。

森友学園、加計学園問題、防衛省の日報隠蔽問題など一連のスキャンダルにより、安倍内閣と自民党の支持率が大幅に低下し、安倍首相本人の資質も問われることになった。支持率を上げるため、安倍首相は内閣改造を決定し、来年の自民党総裁選再選に向け地ならしをした。稲田朋美前防衛相が内閣改造前に辞職したほか、問題に適切に対応できずイメージを落とした松野博一前文科相、山本幸三前地方創生相ら閣僚が交代となった。

ところが安倍首相の悩みはこれで解消されなかった。一部の新閣僚からは就任後間もなく問題が続出し、その資質が疑われている。

野田聖子新総務相はメディアから、贈与税逃れが疑われている。報道によると、野田氏の父は2000年から10年以上に渡り、野田氏が所属する政治資金団体「二十一世紀の会」「野田聖子後援会連合会」「自民党岐阜県第一選挙区支部」に、合計で8050万円の政治資金を献金した。政治資金の献金に納税の問題はないが、この行為には贈与税逃れの疑いがある。野田氏が総務相に就任し、国会議員らの政治資金の使用状況の監督管理を担当するため、このスクープは注目されている。

また初入閣を果たした江崎鉄磨沖縄北方担当相は5日のインタビューで、北方四島問題については「素人」と話し、国会答弁では「役所の原稿を朗読する」と述べた。江崎氏の発言に、世論が騒然とした。野党は安倍首相が素人を起用したと判断し、江崎氏の閣僚としての資質を疑問視している。これにより安倍政権は危機感をつのらせている。

さらに内閣に関する悪いニュースが伝わり、安倍首相の政治目的が実現困難になっている。時事通信などの日本メディアが行った世論調査によると、新内閣への不支持率は支持率を上回っている。安倍内閣を支持する理由は「他に適した人がいない」だ。国民の安倍内閣への信頼が回復していないことが分かる。安倍首相本人に対しても、不信感が残っている。

今回の内閣改造というカードに力がなく、「特効薬」が奏効していないことが分かる。短期間内に積極的かつ効果的な政治の成果を手にできなければ、厄介事が続き苦しい状況に置かれている安倍政権は、支持率を取り戻すことが出来ないだろう。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年8月15日

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