今年の8月15日は日本の敗戦72周年記念日だ。15日午前、小泉純一郎元首相の息子である自民党の小泉進次郎筆頭副幹事長、柴山昌彦総裁特別補佐、日本のこころの中山恭子代表ら政界要人が続々と靖国神社を参拝した。安倍晋三首相は同日午前、柴山昌彦総裁特別補佐を通じて「自民党総裁安倍晋三」名で靖国神社に「玉串料」を奉納した。人民網が伝えた。
中国社会科学院日本研究所の厖中鵬副研究員は人民網の取材に「日本の敗戦日である8月15日、今年も日本の政治屋多数が靖国参拝を行ったのは予想していたことだ。彼らが参拝する靖国神社には両手が被害国の無数の罪なき民衆の鮮血で染まったA級戦犯が祀られている。参拝は侵略戦争に『額づく』こと、戦犯に『額づく』こと、数多くの被侵略国の民衆に向けた示威であり、侵略の歴史をあくまで否認し、白黒を逆さまにする右翼勢力への『敬礼』であり、数多くの被侵略国の民衆に対する蔑視であり、日本軍国主義の虐殺の刀の下で亡くなった無数の罪なき中国人犠牲者に対する公然たる挑発だ。『前事を忘れざるは後事の師なり』と人々は常に言う。だが、日本右翼勢力の目と心には、忘れぬ前事とは第2次大戦時の日本のばかげたいわゆる『武力の誇示と示威』『他国に対する侵略・占領・植民・奴隷的酷使』でしかない。彼らの参拝は日本の青少年に哀れな『歴史の無知』『歴史の幼稚』『歴史の錯誤』を残すだけだ。事実によって、すでに第2次大戦時の日本の全ての行ないは歴史に汚名を刻んでおり、改竄も訂正も不可能であり、抹消も隠滅も不可能である。歴史の硝煙は遠く過ぎ去るかもしれないが、歴史の記録は永遠に世に残り、公道は自ずと人心に在りだ」と分析した。
日本企業(中国)研究院の陳言執行院長は人民網の取材に「今年の、日本の政界要人による敗戦の日・8月15日の靖国神社参拝には、注目すべき点が2つある。第1に、例年同様、様々な党、特に野党の政界要人多数が靖国神社に参拝した。こうした靖国参拝は一種の『常態』となりつつあるが、これは矛盾に満ちた『常態』だ。靖国神社の100万人以上の普通の軍人は1945年に終結した日本の中国侵略戦争で死んだ。そこに祀られる東条英機らA級戦犯は戦争に勝利するはずがないことを明らかに知りながら、こうした普通の軍人を犬死にさせ続けたのだ。普通の兵士とA級戦犯を一緒に祀るこのような神社の参拝は、日本という国が矛盾に満ちていることを物語っている。政治家はこうした矛盾を故意に隠し、日本が『引き続き過ちを犯す』可能性を残している。第2に、安倍首相は参拝はしていないが、『本日参拝できず、まことに申し訳ない』との声明を発表した。これは安倍氏自身は参拝したいのだが、現在の立場上参拝できないだけだということを物語っている。安倍氏は2015年の戦後70年談話で、戦争の性質の問題について明確な説明をしなかった。安倍政権中、軍事費は大幅に増加し、東中国海や南中国海で公然と中国と対峙した。安倍政権中、戦争法、秘密保護法、共謀罪法が可決された。次は憲法を改正し、世界戦争に加わり、またこれを発動する権限を日本に再び与える企てだ。日本は安倍氏にリードされて、一歩一歩危険に向かっていると考えられる」と分析した。(編集NA)
「人民網日本語版」2017年8月16日