最高気温2位の熊谷市は「暑さ対策」PRに舵切り
日本には他にも「暑さ」を売りにしている都市がある。例えば、日本の最高気温2位の座を保っている熊谷市は、05年から「あついぞ!熊谷」という、地域観光・文化PR活動を行っており、高さ4メートルの大温度計が百貨店「八木橋」前に設置され、午前11時と午後2時の気温を赤い目盛りで表示したり、関連の旅行商品を打ち出したりしていた。しかし、近年は、他の都市と暑さを競っているというイメージを作りたくないという方針から、同市の「暑さ」を売りにしたPRは影をひそめるようになっている。特に日本各地で夏に熱中症になる人が増えており、今では熱中症予防などの「暑さ対策」にPRの重点を移している。それでも、「地元の経済促進のため、『暑さ』という売り文句を簡単に捨てないほうがいい」という地元の人もいる。
「暑い」からこそできた「夏の風物詩」
暑いからこそ日本特有の夏の風物詩ができたため、日本人にとっては、蒸し暑い夏のおかげで「特別な思い出」を作ることができるといえる。昔の日本では、夏になると、蒸し暑いだけでなく、病気が蔓延したり、災害が多発したりしていた。人々は、それが自然や神様からの天罰であることを恐れ、魔よけや健康祈願、豊作祈願などのためのお祭りもたくさん行われるようになった。そのため、日本では、7月と8月が伝統的なお祭りの最も多いシーズンとなっている。代表的なのが京都の祇園祭や大阪の天神祭。さらに、各地で、盆祭りなどの特徴ある祭りが行われる。(編集KN)
「人民網日本語版」2017年8月17日