中国外交部の華春瑩報道官は31日、日本の麻生太郎副首相兼財相のナチスに関する不適切な発言について、「中国側は日本国内の一部の勢力に対して、歴史観をしっかり正し、歴史の教訓を深く汲み取り、実際の行動により自国、アジアの隣国、国際社会から信頼を得るよう再度促す」と表明した。
同日の定例記者会見で、記者からは「報道によると、日本の麻生太郎副首相兼財相が派閥の研修会で、ナチスに関して不適切な発言をした。何百万人殺したヒトラーは、やっぱりいくら動機が正しくても駄目だと述べ、批判を浴びた。中国側はこれについて、どう論評するか」という質問があった。
華報道官は「私は関連報道に留意している。これは日本国内の一部の政治勢力が、歴史問題で頑なに間違った認識を貫いていることを示した」と述べた。
「歴史は最良の教科書であり、一枚の鏡だ。歴史問題という原則的な問題について、国際社会の道徳と人類の良識に背く、いかなる間違った言行も決して許してはならない。我々は日本国内の一部の勢力に対して、歴史観をしっかり正し、歴史の教訓を深く汲み取り、実際の行動により自国、アジアの隣国、国際社会から信頼を得るよう再度促す」
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年9月1日