東北抗日連合軍の英雄・王子陽墓認証及び供養活動が2日、東北抗日連合軍第3軍第6師密営遺跡で行われた。
王子陽は中国侵略日本軍731部隊の前身である石井部隊が、五常市背蔭河鎮に設置した実験場から逃げ出した生存者で、中国侵略日本軍の人体実験の目撃者だ。
王子陽は731部隊の前身である石井部隊が五常市背蔭河鎮に設置した実験場から、1934年9月に逃げ出した生存者であり、中国侵略日本軍による人体実験の暴行を最も早く暴いた人物の一人だ。王子陽は脱走後、東北抗日連合軍と中国共産党に加わり、東北抗日連合軍第3軍第6師の代師長に就任し、1937年3月に黒竜江省木蘭県の戦闘で犠牲になった。
侵華日軍第731部隊罪証陳列館の研究者によると、1934年に同実験場で「脱走」事件が発生し、王子陽を含む16人が逃げ出した。この出来事により、中国侵略日本軍による人体実験の秘密が明るみに出た。機密性と隠蔽性を高め、かつ細菌実験基地の規模を拡大するため、石井部隊は1936年よりハルビンの南に20キロ離れた平房区で、細菌兵器開発基地と細菌戦大本営の建設を開始した(後の731部隊本部)。その後、この「東方のアウシュビッツ」から逃げ出すことのできる生存者はなかった。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年9月4日