アクションシーンが素人すぎ?
実写版で、福田監督は、原作のナンセンスな世界観を壊すことなく再現している。130分の映画の中で、さまざまな方法で、「ジョジョの奇妙な冒険」や「オバケのQ太郎」、「風の谷のナウシカ」、「ONE PIECE」、「信長協奏曲」、「花より男子」などをディスっているほか、各地の方言やなまりも出てくる。ファンにとっては、130分笑いっぱなしの内容であるものの、日本のポップカルチャーをあまり知らない人にとっては、頭の上に疑問符を浮かべた状態になるだけだろう。
その他、「痛快アクション娯楽映画」という宣伝文句でも宣伝され、主役の小栗旬の提案で、韓国からアクションの演出チームを招いて撮影が行われた。ただ、アクションシーンは期待するほどの仕上がりにはなっていない。漫画の「悪い癖」まで引き継いでおり、「しゃべりすぎ」であるため、アクションシーンならではの「緊張感」が全くない。ネットユーザーらは、「刀を2回ほど振り回して、ドヤ顔でポーズを決めるのがアクション映画?」、「戦闘シーンに解説があるなんて、素人すぎるだろう!」などの声を上げている。
漫画的リアル追求しクオリティ低いと感じる人も
実写版「銀魂」の特殊効果も、一般の視聴者には理解できないようだ。
福田監督は取材に応じた際、その特殊効果に投げかけられた否定的な見方について、「わざと、あらあらしいスタイルにしている。『銀魂』は元々、フィクションのストーリーで、原作では江戸時代と現代の時空をわざとミックスさせている。例えば、着物を着ながら、携帯や電話、コンビニがある現代的な生活を送っている。そのように、わざと『違和感』を出すことで、現実の世界との距離をあけている。各シーンが安っぽく見えるという人もおり、CGチームからすると、クオリティが下がると感じるかもしれない。でも、その中には僕の譲れない部分、僕の『銀魂』という作品に対する理解があり、全体的に見れば、それで正解だと思っている」としている。(編集KN)
「人民網日本語版」2017年9月6日