日本メディアによると、日本の居酒屋のアルバイトでは中国人留学生がかつて主力だったが、最近はベトナム人留学生が歓迎され、従業員の半分以上がベトナム人になっている。
『日本経済新聞』ウェブ版が8日に伝えたところによると、大阪市内の居酒屋「鳥貴族」で働く24歳ベトナム人女性はここで1年半勤務している。彼女は市内の大学に通い、接客が好きだが、日本語がそれほど上手ではない。しかし、注文はタッチパネルで行うため、彼女は「日本語をそんなに話す必要がなく、割と楽」と話す。
6月末時点の鳥貴族の直営店326店舗のアルバイトスタッフは約9400人で、うちベトナム人は約28%の2600人に達し、日本人(64%)の次に多く、外国人ではトップである。以前は中国出身のアルバイトが半数を超えていたが、現在はわずか1%になっている。東京都心ではある時間帯を除き、店長以外はみなベトナム人である。
日本の各居酒屋がベトナム人採用を争うのは、居酒屋の人材募集が他の飲食店より困難なためである。勤務時間が夕方から深夜になり、ファストフードなどと比べると注文がシステム化されていないため、日本人だけでなく、中国人アルバイトも見つけにくくなっている。そのような状況下で、ベトナム人留学生の数が最近激増した。日本学生支援機構の統計によると、2016年5月末時点で、大学・日本語学校に在籍するベトナム人は5万3800人に達し、3年前の4倍に増加した。国籍別で見ると、ベトナム人留学生は韓国人を上回り、1位の中国人(9万8483人)に次ぐ2位につけている。
かつて居酒屋のアルバイトの主力で、ベトナム人の2倍いた中国人はどこに行ったのか。
東京都内などで日本語学校を経営するヒューマンアカデミー日本語学校の統計によると、最近の中国人留学生は家から生活費をもらっているため、アルバイトをする人が減っていることがわかった。大学に入るために、日本語学校だけでなく予備校に通う人も少なくない。アルバイトをするにしても、融通のきくコンビニや母国語が使える免税店などで働く人が増えている。
中国経済の発展に伴い中国人留学生は居酒屋を離れる傾向にあり、各飲食店は大量の人手に頼る業務構造を変えなければ、限界に達する可能性もある。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年9月19日