日本の河野太郎外相が27−29日の日程で北京を訪問する。外務省が25日に発表した。共同通信によると、河野氏は外相として初めて訪中する。王毅外交部長と28日に会談し、中日韓首脳会談の早期開催や、両国首脳の相互訪問の実現につなげる。また双方の駐在員が年金保険料を二重払いしている問題の解決に向けた社会保障協定の大筋合意も目指す。共同通信が伝えた。
河野氏は28日に、中国外交担当者の楊潔チ国務委員とも会談するほか、最高指導部メンバーとの面会を調整している。一連の会談で、中日関係の改善を着実に推進する狙いがある。
東中国海での偶発的な衝突を回避するため、河野氏は王氏と会談する際に、中日防衛部門間の「海空連絡メカニズム」の早期運用を呼びかける。
社会保障協定をめぐり、中日双方は勤務期間が5年以内の駐在員は派遣元国の年金制度にのみ加入し、5年超の駐在員は原則として派遣先国の年金制度にのみ加入することで調整中だ。協定の対象となるのは、中国で勤務する日系企業の出向者約7万人で、日本側の軽減効果は年間400億円以上とみられる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年1月26日