中国商務部が5日に発表したデータによると、中国の昨年のサービス貿易額は前年比6.8%増の4兆6991億1000万元に達した。商務部サービス貿易司の冼国義司長は「公表されたデータを見ると、中国のサービス輸出額の伸び率が、7年ぶりに輸入の伸び率を上回った」と話した。
データによると、昨年の中国のサービス輸出額は1兆5406億8000万元、輸入額は3兆1584億3000万元に達した。サービスの貿易赤字は前年比で0.3%微増の1兆6177億4000万元。貿易構造の改善が続き、質の高い発展の特徴が徐々に顕著になっている。中国のサービス貿易規模は、4年連続で世界2位を維持する見通しだ。
冼氏によると、昨年の中国のサービス輸出額の伸び率は、輸入を大幅に上回った。中国の製造能力の生産性サービス能力への拡張、専門的なサービス分野の競争力の拡大に伴い、昨年の中国のサービス輸出額の伸び率は10.6%に達し、2011年ぶりの高い伸び率となった。輸出の伸び率は輸入を5.5ポイント上回り、7年ぶりに輸入を上回った。
またサービス貿易の伸び率は、世界の主要経済体を上回った。世界貿易機関のデータによると、中国の1−11月のサービス貿易の伸び率(ドル建てで計算)は、米国を1.5ポイント、英国を2.6ポイント、フランスを1.8ポイント上回った。
また中国の昨年のサービス貿易はさらに、サービス貿易構造のさらなる改善、新興サービス分野の貿易のバランスの取れた高度成長の維持、中西部地区のサービス貿易の急成長、試行けん引力の強化といった特徴があった。
サービス貿易の構造を見ると、技術、ブランド、品質、サービスを中心とする新興サービスの優位性が際立った。昨年の新興サービス貿易額は11.1%増の1兆4600億1000万元で、全体の伸び率を4.3ポイント上回り、全体に占める割合が1.2ポイント増の31.1%に達した。観光、運輸、建築という3大伝統サービスが占める割合は、1.1ポイント減少した。
新興サービス分野の貿易を見ると、昨年の新興サービス輸入額は10.6%増の7271億7000万元で、輸出額は11.5%増の7328億4000万元。うち通信コンピュータ及び情報サービス輸入額が54.9%増、知的財産権使用料が21%増、個人文化・娯楽輸入額が30.6%増となった。
また商務部が同日発表したデータによると、昨年の中国サービスアウトソーシング産業のオフショア執行額は14.7%増の5369億8000万元で、新興サービス輸出額の73.3%を占め、サービス輸出額の成長を促す新たなエンジンになった。中国のサービスアウトソーシング産業には昨年、主に次の「4つの新」があった。これは新業態・新モデルの融合発展の新プラットフォーム、地域協調発展の新モデル、「一帯一路」(シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード)の協力掘り下げの新ルート、実体経済のモデルチェンジ・発展を促す新動力のことだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年2月6日