日本の『週刊ダイヤモンド』は2月6日、「中国人が、中国より日本の子供のほうがたくましいと思う理由」という見出しの文章を掲載した。以下はその抜粋。
中国メディアは先日の東京の大雪を報道し、男子小学生の半ズボン姿や女子高生のミニスカート姿が話題になり、日本の子供の「耐寒」に注目が集まった。これは最近になって登場した現象ではなく、中国人は「薄着」の日本の子供を「すごい、たくましい」と思っている。
日本を訪れた中国人観光客は、バスの中から薄着の日本の子供たちを目にして「すごい、寒くないのか」「そんな薄着で風邪をひかないのか」などと強く反応し、車窓に集まり一斉に視線を注ぐほどである。中国人観光客はどうして薄着の日本の子供たちにこれほど興味を示すのだろうか。実は、中国の児童が近年「ひ弱になっている」と感じる人が増えている。
中国の某研究団体は2017年、日中の青少年の心肺機能、柔軟性、瞬発力、反応速度などの身体データを測定した。その結果、日本の児童は中国の児童よりたくましかった。専門家は、中国の青少年の身体指標は25年連続で低下しており、「身長は伸びるが、もやしのような体型で筋肉が少ない」と話す。
専門家は学業の負担、スポーツの軽視、偏食、運動不足、大気汚染などが原因だと指摘。また、生活習慣、一人っ子、親の考え方なども中国の児童の体力低下につながっているという声もある。中国の学校は国語、数学、英語などを優先し、体育の授業は軽視されている。放課後は塾に行ったり家庭教師をつけたりして勉強し、運動する時間などない。そのほか、大気汚染により中国の児童は外で遊ぶことが少なく、スマートフォンやタブレットPCに夢中になり、運動不足に拍車をかけている。
一方、日本の学校ではクラブ活動が盛んで、ほとんどの児童がスポーツをし、少年野球や少年サッカーなどのスポーツが全国的に注目を集め、社会現象にもなっている。しかも、日本の児童は常に薄着であるため抵抗力がある。
中国は経済が急成長し、国民が豊かになったが、児童の体力は低下しひ弱になっている。この状況を変えるのは容易ではなく、子供に運動をさせ、健康維持の思想を人々の心に刻むには長い時間がかかる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年2月7日