日本の与党・自民党は20日、総裁選の投開票を迎える。候補者の安倍晋三氏と石破茂氏が激しい戦いを展開している。最新の調査結果によると、安倍氏は党員の55%から支持を集めており、3選に向けリードを維持している。
安倍氏が党内の支持率でリード
共同通信は14、15両日、自民党総裁選の地方票を持つ党員・党友を対象に、電話調査を行った。安倍氏(総裁)に投票するとの回答は55.5%で、石破氏(元幹事長)は34.9%だった。
前月7、8両日に実施した前回の調査と比べると、安倍氏は支持率を5.5ポイント落とし、石破氏は6.3ポイント増やし、差を縮めている。安倍氏は国会議員票(405票)から約345票獲得できる見通しで、3選に向けリードを維持している。
総裁選の仕組みに基づき換算すると、安倍氏は地方票(405票)のうち約6割の249票を獲得する見通しだ。
石破氏の地方票は156票に増え、国会議員票は約50票を確保している。
調査で「未定」「分からない、答えられない」は9.6%。国会議員も10人前後が態度が未定、もしくは明らかにしておらず、支持動向には依然として変化の余地が残されている。
安倍氏と石破氏が激論
自民党総裁選の全面的な論戦開始後の10日、官邸主導で政策を推進する「一強政治」をめぐり、安倍氏と石破氏が異なる立場を示した。
安倍氏は政治家が官僚にリーダーシップを発揮する重要性を訴えた。石破氏は重要な政策が世論を二分させる議論を批判し、安倍氏を「織田信長に似ている」と評価した。
森友・加計学園問題で批判を浴びたことについて、安倍氏は理解を求め、「謙虚に丁寧に政権運営する」と述べた。石破氏は規則明確化などを盛り込む「100日計画」を実行し、官邸の信用を取り戻すと約束した。
両氏は憲法9条改正や災害対策についても駆け引きを展開し、論戦が激化する可能性がある。
安倍氏が次の国会に自民党の改憲案を提出することについて、賛成は前調査より2.4ポイント減の48.2%、反対は5.5ポイント増の37.5%。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年9月17日