香港の『文匯報』の報道によると、日本の島根大学、京都府立大学、千葉県のかずさDNA研究所からなる研究チームはこのほど、桜の代表的品種である「ソメイヨシノ」のゲノムを解読したと発表した。将来、桜の開花時期をより正確に予測できるようになる可能性があるという。
報道によると、ゲノムは生物を形作る設計図と言われ、各種の生命活動に関わる。日本のチームは開花時に活動する遺伝子を発見し、さらに研究すれば、開花時期をより正確に予測できるようになるかもしれない。
研究チームは川崎市で開かれた園芸学会で、島根大学の農園で採取した約140品種の桜、およびソメイヨシノの原木とされる上野公園の樹木の組織から全遺伝情報を解読したと発表した。結果は通説通りで、ソメイヨシノの祖先がエドヒガンとオオシマザクラの2品種であることが実証された。同チームは開花まで1年かけて、つぼみの遺伝子活動を調査し、開花に関する遺伝子を特定した。
チームが発見したのは「フロリゲン」という遺伝子で、開花と関係がある。「フロリゲン」の活動を抑制する別の遺伝子は冬以後に長期にわたり低温により活動が弱まり、「フロリゲン」が活性化し開花を促す。
かずさDNA研究所の白沢白沢健太主任研究員は、「開花時期を特定できるように研究を進め、各地のソメイヨシノも分析し、研究の正確性を高める」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年4月7日