見所その二 重要な主張を掲げる
国際通貨基金(IMF)と世界貿易機関(WTO)はサミットに先駆け報告書を発表し、現在の世界経済の先行きに懸念を示した。G20加盟国による規制措置、及び加盟国間の貿易の緊張が世界経済成長の不確実性を拡大しているとし、加盟国に対して対応するため共に努力するよう呼びかけた。
取材に応じた専門家らは、「現在の世界経済の不確実性・不安定性は主に貿易緊張情勢から来ている。貿易緊張は主に一国主義、保護主義、いじめ行為によって生じている」と話した。
中国社会科学院世界経済・政治研究所の張宇燕所長は、世界経済が直面している主な課題は保護貿易主義だと述べた。「高圧的な保護貿易主義は世界経済に深刻な悪影響を及ぼしている。中国は開放型の世界経済の構築を貫き、保護主義に反対することで、影に覆われた世界経済にプラスのエネルギーを注いだ」
専門家は「中国側は終始ルールを基礎とする多国間貿易体制を守り、一国主義・保護主義・いじめ行為に反対する最前線に終始立っている」と述べた。大阪サミットの会期中、中国側は関連国とともに多国間主義を支持し、開放と包摂、協力とウィンウィンを支持する正義の声を出し続ける。
G20加盟国は世界を広く代表し、その構成は先進国と発展途上国、及び各地域の利益のバランスが配慮されている。規模でも影響力でも世界経済の中で重要な地位を占めている。
陳氏は「現在の情勢下、G20は国際経済協力の主要フォーラムとしての責任を果たすべきだ。団結と協力を推進し、政策の力を形成し、世界経済成長の安定装置になるべきだ」と話した。