王毅外交部長、中日韓外相会議の成果を語る

王毅外交部長、中日韓外相会議の成果を語る。

タグ:中日韓 外相会議 貿易 食い違い

発信時間:2019-08-22 10:13:13 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 王毅国務委員兼外交部長は21日、北京で第9回中日韓外相会議を主宰した後、韓国の康京和外相、日本の河野太郎外相と共同記者会見を開いた。王部長は次のように述べた。


 先ほど終了した中日韓外相会議は非常に成功した。我々は3カ国の20年に渡る協力の非凡な歩みを共に振り返り、協力をさらに掘り下げることで重要な共通認識を形成した。また第8回首脳会議に向け、政治の準備を真剣に整えた。


 国際情勢に生じている複雑な変化を見据え、中日韓はアジア及び現代世界の重要な国として手を携え、国連憲章の主旨と原則を守り、国際法と国際関係の基本準則を守るべきだ。多国間主義を提唱する立場を明らかにし、地域の平和を確固不動の姿勢で促進することで、中日韓の協力を北東アジアの繁栄・安定の基盤とするべきだ。


 世界経済の低迷のリスクについて、中日韓は重要な影響力を持つ経済国として、マクロ経済政策の意思疎通と連携を強化するべきだ。手を携え自由貿易体制を守り、開放型世界経済を構築し、世界経済成長に新たな動力を注ぐべきだ。


 朝鮮半島情勢に生じている最新の変化について、中日韓は重要な関係国として引き続き建設的な力を発揮し、半島の得難い平和的な協議・対話の流れを維持するよう努力するべきだ。各国が共に向き合い歩み寄り、積極的に交流することを促進するべきだ。半島の非核化と半島の平和メカニズムの構築を実現する効果的な手段を見つけ、最終的に半島の長期的な平和と安定を実現するべきだ。


 第四次産業革命がもたらす深い変革について、中日韓は重要な製造業・イノベーション大国としてチャンスをつかみ、ビッグデータ、AI、5Gなどの協力を強化し、協力の潜在力を掘り起こし協力分野を拡大するべきだ。中国側が2020年を中日韓イノベーション協力年とすることを提案すると、韓国側と日本側から積極的な反応があった。


 いわゆる「文明衝突論」について、中日韓はアジア諸国として東方の知恵を発揮し、文明の相互学習・参照を提唱するべきだ。我々は五輪及び冬季五輪の連続開催を契機とし、五輪協力対話を展開し、「アジアキャンパス」「東アジア文化の都」などのブランド交流プロジェクトを行い、調和的な共存という東方文明の理念を世界に伝えることで合意した。


 地域協力に生じているチャンスと挑戦について、中日韓は地域の重要な国として東アジア地域包括的経済連携(RCEP)の年内妥結を目指し、中日韓自由貿易区の協議を加速し、東アジア共同体の建設を推進するべきだ。我々は「中日韓+X」協力概念文書を採択し、協議と一致を踏まえた上で他国との互恵協力の展開を検討し、共同発展を促進する。


 議長国である中国は、韓日と密接な意思疎通を維持し、共に年内の首脳会議の準備作業を行い、会議の順調な成功を保証することを願う。3カ国は「中日韓協力未来10年ビジョン」を策定し、協議を早急に終え首脳会議に提出することで合意した。


 中日韓は一衣帯水の近隣だ。家族は家族円満を願い、隣人は良き近所付き合いを願う。誰もが睦まじい交流、助け合いを願う。我々は日韓関係の最近の問題に注目しており、日韓双方が3カ国外相会議を契機とし二国間会談を行うことを支持する。日韓の友人は「以心伝心」を重視し、中国人は「将心比心」(相手の立場になり考える)を重視する。我々は日韓双方が相互の関心事にしっかり配慮し、食い違いを建設的に処理し、問題解決の適切な方法を見いだすことを願う。我々は中日韓3カ国が団結・一致し、3カ国の協力がより美しい未来を迎えるよう推進できると信じている。


 「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年8月22日

TwitterFacebookを加えれば、チャイナネットと交流することができます。
中国網アプリをダウンロード

日本人フルタイムスタッフ募集    中国人編集者募集
「中国網日本語版(チャイナネット)」の記事の無断転用を禁じます。問い合わせはzy@china.org.cnまで