日本は米国製のF-35ステルス戦闘機を購入したが、現在の防空任務を担うF-15J戦闘機は依然として、作戦能力を確保するため大幅なアップグレードを必要としている。米国務省はこのほど、F-15J(計98機)へのアップグレードパッケージ販売を45億ドル(推定)で承認した。
「ディフェンス・ブログ」の30日の報道によると、このアップグレードパッケージには133基のAPG-82(V1)アクティブフェーズドアレイレーダー(AESA)、116基のAdvanced Display Core Processor II(ADCP II)及び任務システムコンピュータ、101基のAN/ASQ-239(DEWS)電子戦/妨害システムが含まれる。
アメリカ国防安全保障協力局によると、この販売により日本に極めて重要な防空能力を提供する。日本の本土防衛、及び在日米軍の保護を支援する。
F-15は生産されてから40年以上になるが、依然として優秀な戦闘機だ。推力が強く、航続距離が長く、多くの弾薬を搭載できるというメリットがある。現代化アップグレードされたF-15Jは、空の脅威により効果的に対処し、領空を守ることができる。
日本の現在のF-15Jは、三菱重工が1980年代にライセンス生産したものだ。日本に配備されることから、その内部の構造は米国原産のものとやや異なる。例えばF-15Jは日本製の空対空ミサイルを使用できる。韓国のF-15Kと比べると、日本のF-15JはF-15Cに近い純粋な防空型で、空対地攻撃能力を持たない。韓国のF-15KはF-15Eを改造した攻撃型で、コンフォーマル・フューエル・タンクを持つことから滞空時間が長く、高い空対地攻撃能力を持つ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年11月1日