山東省徳州市斉河県は日本との地理的優位性を十分に発揮し、中日両国のより緊密な地方経済貿易協力関係を構築するため、同県の騰双興県長率いる視察団が12月15~18日、日本を訪れ東京で商談会を行う。
美しい安徳湖
斉河県は黄河を挟んで山東省省都の済南と向かい合わせに位置しており、5年連続で中国100強県に選ばれている。山東省は距離的に日本から一番近い地域の一つで、双方は幅広い分野において産業協力の基盤を持っている。
昨年、斉河県は全国に先立って県レベルの駐日本経済貿易代表事務所を設立し、「文化・旅行交流、プロモーション、企業・人材誘致」を指針として、10万平方㍍の日本工業団地を建設する計画を立て、日系企業に向けて「3年無料2年半額」という優遇政策(賃貸工場は最初3年間の賃貸料を無料とし、4、5年目は半額、6年目から通常の賃貸料を徴収する)を打ち出し、日本への企業誘致に新たな効果を得た。
今回の日本への視察では、大阪府、兵庫県、岐阜県、東京都で精密機械やスマート製造などの関連企業と商談を行い、プロジェクトを推し進める。また18日には東京プリンスホテルで2019斉河対日商談会を開催する。
チェリー新エネルギー自動車の生産ライン
同県は中国において新エネルギー車製造の中心都市である。日本滞在期間中、視察団はトヨタの組み立て工場を見学し、水素エネルギーの利用開発と先進的な生産管理を学び、双方さらなる協力のための基盤を確立する。