日本自動車メーカーがこのほど発表した2020年度第1四半期(4-6月)決算によると、日本主要7社のうち黒字だったのはトヨタとスズキのみ。中国の販売増が多くの日本自動車メーカーを支えている。
日本経済新聞によると、新型コロナウイルス感染症により世界の大手自動車メーカーが巨額の赤字を計上するなか、トヨタが黒字を実現したことには主に徹底的な経費削減とコストダウン、中国での大幅な販売増という2つの理由がある。同期のトヨタの世界販売台数は32%減の184万8000台で、日本国内は3割減、北米は6割減だったが、中国は14%増で販売全体を支えた。
朝日新聞は「堅調な中国市場がトヨタの業績を支えた。中国経済は率先して回復を実現した。富裕層の新型SUVの需要が旺盛で、5-6月の販売台数は前年同期比で2割以上増えた」と伝えた。東洋経済は「トヨタの決算からは、中国市場の急成長を見て取れる」と報じた。
日本経済新聞はホンダが発表した最新データを引用し、ホンダの7月の中国における販売台数が前年同月比17.8%増の13万7000台に達したと伝えた。NHKによると、2020年度(来年3月まで)に中国市場の販売台数の回復が続くことから、ホンダが黒字を実現する見通しだ。中国国内の自動車業界には現在、回復の兆しが見える。7月の自動車販売台数は前年同月比で14.9%増になる見込み。トヨタが今月4日に発表したデータによると、その中国市場の7月の新車販売台数は前年同月比で19.1%増となった。日産の中国の7月の販売台数も11.6%増。
共同通信は、新型コロナの感染拡大による需要減を受け、日本自動車メーカーの業績の格差が開いていると伝えた。トヨタは1588億円の黒字で、日産は2855億円の赤字だった。また新車の需要がコロナ前の水準に戻るには2、3年以上かかるとする見方もある。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年8月11日