日本の新型コロナに塩基変異 専門家は「過度に恐れる必要はない」

日本の新型コロナに塩基変異 専門家は「過度に恐れる必要はない」。日本は変異した新たなタイプがどこから来たか、つまり発生源を特定するべきだ。ウイルスは同一の環境内であれば変異が緩慢で、通常は年ベースで計算されるからだ…

タグ:コロナ ウイルス 感染症 遺伝子 

発信時間:2020-08-10 14:06:39 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 日本で新型コロナウイルス感染の第2波がなおも続いている。共同通信の9日の報道によると、東京都だけでも同日331人が新たに感染した。さらに深刻なことに、日本の国立感染症研究所の最新の研究によると、6月以降に日本で広がっている新型コロナウイルスは変異した、新たな遺伝子配列を持つタイプだというのだ。この変異したウイルスは周辺諸国に影響を及ぼすだろうか。


 日本の読売新聞によると、日本での3月からの第1波は、主に欧州系統の遺伝子配列を持つウイルスによるものだったが、5月下旬にしばし収束した。しかし6月中旬より、東京を中心に新たな遺伝子配列を持つタイプが出現し、日本各地に広まっている。日本で現在急増している感染者の多くが、この変異したウイルスに感染した。


 武漢大学医学部ウイルス研究所の楊占秋教授は9日、環球時報の記者に「日本は変異した新たなタイプがどこから来たか、つまり発生源を特定するべきだ。ウイルスは同一の環境内であれば変異が緩慢で、通常は年ベースで計算されるからだ。そのため日本でわずか数カ月内に変異したウイルスが発生したのは、外部環境による可能性がある。外国の感染対策・管理は比較的緩やかで、日本で見つかった変異した新型コロナウイルスは他国からのものである可能性が高い。日本はこれについて的を絞った研究を行うべきだ。これは北京新発地の集団感染を引き起こしたのが現地のタイプではなく、欧州の主な感染エリアでよく見られるもので、それまで中国国内で流行していなかったのと同様だ」と述べた。


 日本で新たに変異したウイルスが確認されたが、これが開発中の新型コロナウイルスワクチンに影響を及ぼすかも懸念されている。


 ワクチン専門家の陶黎納氏は9日、記者に「開発中の新型コロナワクチンはいずれも昨年12月から今年1月に分離されたウイルス株に基づくものだ。現在のタイプにはすでに一定の変異が生じているが、ワクチンの調整が必要かについては観察が必要だ。重要なのは、ウイルスの変異がワクチンの効力にとって重要な部分で生じたかだが、今のところちょうどその部分で生じたとする証拠はない。第1弾の新型コロナワクチンが完成すれば、ワクチン全体の開発が8割方成功したようなものだ。ウイルスに変異が生じても、新たなウイルス株をワクチン内に取り入れることで、理論上は子宮頸がんワクチンやインフルエンザワクチンのように多価ワクチンにできる」と説明した。


 別の匿名の医療専門家は9日、環球時報に「RNAポリメラーゼは忠実度が低い。そのためRNAウイルス(コロナウイルスやインフルエンザウイルスなど)に変異が生じやすいのは想定内だ。一般的には過度に懸念する必要はない。ウイルスの圧倒的多数の変異が、その免疫原性や抗原性を変化させず、ワクチンの有効性に影響しないためだ。ゆえに通常はウイルス変異について予防策を講じる必要がない」と述べた。


 楊氏は「新型コロナの変異を過度に恐れる必要はなく、これまで強調してきたように正常な防護を続ければよい。公共の場に行く時にはマスクをしっかり着用し、こまめに手洗いをし、自己防護措置を徹底するということだ」と話した。


 「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年8月10日

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