今年は「十三五(第13次五カ年計画:2016-2020年)の最終段階の年である。ここ5年で、中国の開放の扉はますます大きく開き放たれ、世界各国は中国の発展のチャンスを分かち合っている。AGCグループ執行役員で中国総代表の上田敏裕氏はこのほど、チャイナネットの取材に応じ、企業のここ5年間の中国での発展を振り返り、中国の開放政策を高く評価し、ポストコロナ時代の中日両国の経済貿易における協力と発展に自信を示した。
中国の社会環境とビジネス環境の改善が外資企業の発展を後押し
上田敏裕氏は2017年1月に中国に赴任した。ここ数年で最も大きく実感したことは、社会のイノベーションの進化だと話す。「デジタル決済、シェアリングバイクなど、『新生』のものの普及が非常に速い。新しいものが芽生えてから一夜にして全国で花を咲かせるくらい、社会のイノベーションも『中国のスピード』で進化している」と上田氏。
上田氏は、「ビジネス環境改善に取り組んでいる中国政府の姿も印象深い。外資企業代表交流会で中央政府各部門のトップが真剣に我々の話に耳を傾け、問題解決に挑むことは非常にありがたく感じられる。また、今回のコロナショックで国家間の行き来が事実上閉鎖されている中、AGCが日本や欧州から技術者を中国に派遣することに、商務部は特別にビザを発給してくださり、中国、産業全体の発展のために、臨機応変に対策を打ってくださったことに本当に感謝する」と話した。
上田氏は、「『十三五』期間中、中国と国際社会のつながり、連動が一段と深まり、世界舞台における中国の重要度が高まっている。習近平主席が提唱した『人類運命共同体』の中で、中国は重要な役割を果たしている」との見解を示した。
AGCグループは中国投資を引き続き拡大
上田氏によると、2019年、AGCは深センと蘇州でそれぞれ49億元と9億元を投資し、「第十一世代液晶ガラス基板」と「3D曲面複雑形状車載ディスプレーカバーガラス」プロジェクトを建設することを決めた。いずれも環境を重視した世界最先端の技術を導入している。
上田氏は、「中国の開放政策の徹底と拡大は企業運営の確実性につながり、おかげで我々は安心して中国に根差すことができる。AGCの中国戦略は中国の発展とともに成長すること」だとし、10月14日に深センで開かれた「深セン経済特区設立40周年大会」にAGCが招聘されたことに触れ、「習主席は演説でより高いレベルの改革開放を行うよう指示し、今後よりよいビジネス環境が期待されると思う」と語った。