日本は福島第一原発内に保管されている核汚染水を2年後に海洋放出する方針を固めた。福島第一原発を運営する東京電力は具体的な放出方法の検討を続けている。「中央社」が伝えた。
東電は現在、工場から核汚染水を直接放出する、もしくは海底に配管を通して沖合に放出するプランを検討している。
この2案について、その他の原発はトリチウムが含まれる水を放出する際に、後者を選ぶ場合が多い。
前者については現在、主に工場内の建築物付近で汲み取ったトリチウムを含む地下水を対象としており、安全基準を満たすことを確認してから放出する。
東電は地方政府及び漁業関係者などの意見を聞いてから具体的な排出方法を決定する。日本の原子力規制委員会からの承認を目指す。
核汚染水の海洋放出をめぐり、日本政府は多くの漁業関係者から説明不足との声を受け、福島県内で説明会を開いた。現場では多くの人が反対意見を出した。
これに関して、韓国政府は汚染水の海洋放出をめぐり、日本政府に両国で協議するよう求めている。協議が決まれば、日本の廃炉作業を担当する経済産業省資源エネルギー庁などの部門が加わる見通しだ。
日韓の外交消息筋によると、韓国社会が日本の核汚染水海洋放出計画に大きな懸念を抱いていることから、韓国政府内に双方の意見交換の調整機関を設置するべきとの提案がある。両国の外交当局間の意思疎通だけではなく、専門的な角度から安全性の問題を議論すべきというのだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年5月17日