中国の今年の大学受験が7日、正式に幕を開けた。1000万人超の受験生が会場に入り、人生の重要な試練を迎える。大学受験は世界の多くの国でも、成長における欠かすことのできない経験だ。
新型コロナウイルスの影に覆われながら、厳しい感染対策と重大な受験の間でいかにバランスをとるべきか。これそのものが一つの試練であり、国によって異なる答案を提出している。
延期もしくは中止?
コロナにより乱れた大学受験
新型コロナウイルスは多くの人の学業に影響を及ぼしている。大学受験を行うべきか、学生の高校卒業の成績をいかに判断・評価すべきか。各国は検討を重ね、異なる選択をしている。しかし大学受験を中止する国は少数で、大半の国はさまざまな問題を乗り越え順調な実施を保証している。
韓国の大学受験は昨年12月、1カ月延期後に実施された。しかし受験生数は過去最少の49万人のみだった。
全英鎮さん(19)は会場に入る前、「大学受験は2回目だ。新型コロナウイルスに感染する恐れがあるが、受験を終えたい」と述べた。
昨年11月より正常に通学できなくなっているフランスの高校生の場合、卒業試験の実施が困難になりそうだ。
感染対策という新たな状況に対応するため、ブランケール仏国民教育相は先月、口述試験の難易度を一定程度下げ、かつ哲学の卒業試験の点数と普段の平均点の中から優秀者を選び最終卒業成績とすることで、学生の受験対策の負担を軽減すると表明した。
日本の大学受験は1月に行われた。新型コロナウイルスの感染拡大を背景とし、各会場は受験生にマスク着用、1メートルの間隔を空けた着席、会場出入りの際の手の消毒を求めた。各試験終了後、会場で10分以上の換気を行うとした。
日本の大学受験の会場はマスク着用に特に厳しい規定を設けた。ある受験生が試験中にマスクから鼻を出し、試験監督から6回注意されても改めなかったため、違反行為として不合格となった。些細なことで不合格になるとは実にもったいないことだ。
マスク着用のほか、受験生にとってワクチン接種も極めて重要だ。韓国中央防疫対策本部は先ほど、大学入試の日程に合わせ7−8カ月前に18歳の高校3年生を対象とする新型コロナウイルスワクチンの接種を完了すると発表した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年6月7日