東京五輪は近年の最も特殊な大会になるだろう。5年間の準備期間、感染対策によるさまざまな新規定のすべてがこれを証明している。この注目を集める祭典の全貌が今夜、ついに明らかになる。

　東京五輪は今月23日から来月8日の17日にかけて開催される。スケートボード、サーフィン、空手などの5競技が追加され、東京五輪の33競技から339枚の金メダルが出る。サッカーやソフトボールなどは期間が長いことから、開幕式に先駆けて競技が始まっている。

　見所その1　開幕式に期待

　北京時間午後7時、東京の新国立競技場で開幕式が行われる。最新版の五輪防疫マニュアルによると、入場する代表団の隊列が2メートルの間隔を空けるため、入場全体の時間が30分長めになる。22日にギニア代表団が不参加を発表したため、開幕式で111番目に登場する予定だった中国代表団の順序も変更される。それでは今回の開幕式には、期待すべきどのような見所があるのだろうか。

　開幕式の聖火台への点火がどのように行われるかが注目されているが、これは開幕式前の「トップシークレット」でもある。これまでと異なり、東京五輪の聖火台は開幕式の会場から遠く離れた、東京都江東区臨海部の「夢の大橋」に設置される。日本メディアは誰が聖火ランナーに選ばれるかについて、有名な元選手、かつ女性の可能性が高いと推測している。

　見所その2　準備万端の中国代表団

　今回の中国代表団の総人数は777人で、うち選手は431人で、海外派遣規模が過去最大の五輪となる。うち五輪参加経験を持つのは138人。選手の平均年齢は25.4歳。最年少は飛び込みの全紅嬋（14）、最年長は馬術の李振強（52）で、2人の年齢差は38歳。

　見所その3　金メダル数が多い競技は？

　今回の東京五輪は46競技で、金メダル数は339枚。それでは金メダル数が最多の競技はどれだろうか。

　東京五輪公式サイトの競技日程と結果によると、そのトップ5は陸上、水泳、レスリング、柔道、射撃だ。うち陸上は48枚で、中国からは蘇炳添、鞏立姣、劉虹などが参戦する。

　2位の水泳は35枚で、1枚目は現地時間25日に授与される。張雨霏は女子バタフライで金メダル獲得が期待されている。レスリングは21枚で3位。射撃と柔道は各15枚。

　見所その4　メダル獲得数トップ3は？

　特殊な五輪である今回の東京五輪の準備の後半戦は、新型コロナウイルスの影響を受けながら行われた。国際的な大会の大半が中止となり、選手は予定通り準備が進められなくなった。メダル獲得数の見通しがより不透明になった。

　五輪開幕まで100日に際し、有名なデータ会社のGracenoteが、本大会のメダル獲得数の予想を発表した。それによると米国は金メダル43枚、メダル総数114枚で首位。中国は38枚・85枚で2位、開催国の日本は34枚・59枚。昨日発表された最後の予想によると、トップ3は米国、中国、日本のまま。

　見所その5　日本のアニメの要素

　2016年の夏、リオデジャネイロのマラカナンスタジアムで行われた閉幕式で、東京の「8分間のプレゼンテーション」が披露された。ドラえもん、大空翼、マリオなどのキャラクターが登場した。日本はアニメキャラにより、全世界に「2020年に東京で会いましょう」という招待状を出した。東京五輪の会場内の各所にも、日本のアニメの要素が見られる。

　日本で大人気のアニメ「ハイキュー!!」の主役2人が日本代表のコスチュームを身にまとい、新たに建設された有明アリーナで五輪の夢を叶えた。また開幕式では、現代日本文化のアニメ・ゲームなどの「サブカル」も披露される見通しだ。

　5年間待たされたスポーツの祭典が本日、幕開けとなる。東京五輪という栄えある歴史のページがめくられる。

｢中国網日本語版(チャイナネット)｣2021年7月23日