日韓の経済、隣国とよしみを結ぶ協力を拡大せよ

中国網日本語版  |  2022-10-24

日韓の経済、隣国とよしみを結ぶ協力を拡大せよ。

タグ:円安 米国

発信時間:2022-10-24 11:27:18 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 ドル円レートが20日、1ドル=150円を突破した。翌日は151円まで進み、32年ぶりの円安を記録した。2011年の75.32円という円高のピークと比べると、円の価値が11年で半分落ちたことになる。またドル高進行を背景とし、韓国も長期的なウォン安に陥っている。「環球時報」が伝えた。

 

 日韓の通貨安が進むなか、日韓にとって最大の貿易パートナーであり同じくRCEP加盟国である中国は、日韓への輸出減の強い圧力を受けている。中国系企業及び個人も資産の収益減による損失を被っている。日韓はこのような時ほど、安定的な日韓為替レートの安定に向け外部の条件を整え、これをより良く中日韓協力の互恵のチャンスに転じることを思考すべきだ。(1)短期・中期的な日韓通貨安は、日韓の輸出企業の対中輸出の競争力の強化に有利であり、輸出規模を大幅に拡大し輸入エネルギーなどのコスト急騰の圧力を相殺できる。(2)中国の資本及び企業は日韓通貨安を受け入れ、日韓への投資を拡大し、長年形成された日韓の一方的な対中投資という状況を是正できる。これはまた経営難に陥っている日韓の中小企業が苦境を脱し、イノベーションの資金を取得するための一助となる。(3)中日韓は北東アジアの通貨安定をめぐり、為替レート安定に向けた協議メカニズムを形成するべきだ。中日韓はかつて二国間の通貨スワップ、通貨直接取り引き、債券相互保有などの金融協力を行っていた。為替レート安定に向け次のメカニズムを構築できれば、それは歴史的な進展になる。

 

 米国は円とウォンを含む多くの無秩序な通貨安を放任しているが、これはホットマネーとリスク回避資金を米国に集める「羊の剪毛」だ。米国の同盟国である日韓は、米国が主導するロシアとウクライナの衝突や半島情勢の変化といった地政学的駆け引きの圧力と、為替レート安定の独立性、さらには輸出志向型経済の自主権を失うという犠牲を受け入れなければならない。さらに米国の顔色をうかがいいわゆる「脱中国」のデカップリング及びチェーン切断に参加し、経済安全の旗印を掲げながら産業面で中国をけん制する小グループを作り、自国にとって最大の貿易パートナーに悪意あるレッテルを貼り圧力をかけるならば、それは自業自得というもので、日韓の犠牲は自身の想像を上回るだろう。経済的に中国から離れられないことは、日韓の産学官研各界の共通認識であり、日韓も長期的に米国の指揮棒に従うわけにはいかない。平和と発展の新たな境地を切り開き、隣国とよしみを結ぶ協力を模索・拡大することこそが、国と民の利益になる正道だ。(筆者・笪志剛 黒竜江省社会科学院北東アジア研究所研究員、北東アジア戦略研究院首席専門家)


 「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年10月24日

 

 

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