シンガポール紙「聯合早報」は23日、「パンダ版の『お姫』と『乞食』?」との見出しの記事を掲載した。日本・東京の上野動物園で誕生したジャイアントパンダの「シャンシャン」が21日、中日両国の人々の祝福の声に包まれながら、専用機で中国に返還された。中国のSNSでは、シャンシャン関連の報道や動画の中で、別のパンダの姿を見ることができる。「米国の丫丫(Yaya)にも注目してあげて」というコメントが多い。
メスの丫丫は最近、新浪微博の検索ランキングに頻繁に登場し、22日にはトップになった。丸々として可愛らしい、人々の愛を一身に集めるシャンシャンと比べると、米テネシー州のメンフィス動物園で暮らす丫丫は落ちぶれて見える。写真の丫丫は毛並みが悪く艶がない。ある角度から見るとガリガリに痩せ細っているように見え、じっと座り動かず元気がない。
今年で22歳の丫丫は2003年に、2歳年上のオスの「楽楽」と共に米国に向かった。米国の公益動物保護団体「IDA」を含む多くの動物愛護関係者は2021年の年初より、丫丫と楽楽のメンフィス動物園での待遇を疑問視している。その持続的な訴えを受け、メンフィス動物園は昨年12月、この2頭を予定より早めに返還することを発表した(契約上は今年4月)。ところが中国のネットユーザーはこの最後の2カ月さえ待つことができなかった。今月上旬に楽楽の訃報が伝わったのだ。
丫丫の待遇が改善され、一日も早く中国に戻り老後を楽しむことを願う。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年2月25日