岸田氏の東南アジアへの「手土産」は不吉

中国網日本語版  |  2023-11-03

岸田氏の東南アジアへの「手土産」は不吉。

タグ:岸田文雄 フィリピン 

発信時間:2023-11-03 14:21:16 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 日本の岸田文雄首相は3-5日にかけフィリピンとマレーシアを訪問する。岸田氏の首相就任後の同東南アジア2カ国の訪問は初。岸田氏の「手土産」は事前に日本メディアに公開された。過去の日本の首相は外遊で経済外交に力を入れていたが、今回の手土産には主に「凶器」が詰まっている。これらの凶器を手土産としてフィリピンとマレーシアに贈るのは不吉であり、岸田氏の今回の訪問が「事を構える旅」であることを十分に証明している。「環球時報」が伝えた。


 複数の日本メディアの報道によると、岸田氏は今回の訪問で、フィリピン及びマレーシアとの防衛安保協力の強化を重点とする。特に注意すべきは、日本が今年4月に作ったばかりの制度「政府安全保障能力強化支援(OSA)」をフィリピンに初めて適用し、フィリピンに沿岸監視レーダーを提供することだ。対中協力を重視してきたマレーシア側はこれに一定の警戒を保っており、双方の議論は遅れているとの情報もある。岸田氏はマレーシア側に「説明し、理解を得ようとしている」という。日本が今回の訪問でフィリピンを突破口としているのは明らかで、世論も日比の防衛協力に注目している。


 日本側の計画によると、OSAはいわゆる「同志国」の武装部隊に防衛装備品を提供する、率直に言えば軍事援助を行うことを目的としている。これは日本の外交がこれまで取り組んできた政府開発援助(ODA)と英語の略称で一字違いだが、性質は変化している。第二次大戦の贖罪の性質を持つ、対象国の民生支援や経済・貿易往来の促進に用いられるODAから軍事色の濃いOSAへの変化は、日本の外交さらには日本の国としての性質が平和憲法のハードルを超えたことを意味する。


 フィリピンは、岸田氏の手土産が見栄えは良いが決して無料でなく、大きな代価を伴うことを理解するべきだ。元自衛隊統合幕僚長の河野克俊氏が、日比の未来の防衛協力をどのように思い描いているかを見ていこう。日本は対艦ミサイルなどの致命的な武器を含む、対比軍事援助を徐々に拡大する。フィリピンは日本を軍事基地に招き、自衛隊の航空機による南中国海の巡視を認める。これは先ほど米国に基地の使用権を与えたのと同じだ。このようなことが本当に起きれば、これはフィリピンの主権と安全の悪夢になることは間違いない。


 「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年11月3日

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