日本の自民党の派閥内の裏金問題が現在も続いている。岸田文雄首相は保身を求め、自ら所属していた宏池会の解散を宣言した。宏池会は岸田派で、岸田派の解散は直ちに安倍派と二階派の解散を引き起こした。自民党の伝統的な派閥政治が連鎖反応により崩壊した。これは日本の政界にとっての大地震に他ならない。
パーティー券問題により生じた政治の裏金問題が続く中、日本国内の世論は派閥政治への批判でほぼ一辺倒になり、「脱派閥」の政治的な雰囲気が形成された。岸田氏は支持率低下の苦境を脱するため自ら退路を断ち、宏池会の解散を宣言した。これは有権者から好感を勝ち取り、政権の延命につなげるためだ。さらに岸田氏の決定は、長年に渡り岸田氏と不和が続いた最大派閥の安倍派と、政敵の二階派の痛いところを突いた。今回の数大派閥の政治資金収支報告の「記載漏れ」問題において、岸田派の金額は二階派と安倍派を遥かに下回る。岸田氏が真っ先に宏池会の解散を宣言したことで、二階派と安倍派も自ずと追随せざるを得なかった。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年1月23日