さらに岸田派(宏池会)の急な解散は、岸田内閣の支持者で一種の支配者である麻生太郎氏と茂木敏充氏に対してもショックとなった。麻生派と茂木派の所属議員は今のところ立件されておらず、麻生氏も公の場で自らが所属する派閥は「何も悪いことをやっていない」と述べ、岸田氏に麻生派(志公会)を解散する意志はないと伝えた。麻生派と茂木派はいずれも岸田内閣を支持しているが、岸田氏は今回麻生氏と茂木氏に事前通達することなく宏池会の解散を発表し、2人の強い反発を招いた。岸田氏の決定は、岸田派・麻生派・茂木派の「トロイカ」の解体を意味し、さらには麻生氏が引き続き岸田氏を利用し日本の政界を制御できなくなったことを意味する。さらに安倍派と二階派の解散が加わり、自民党の派閥政治が終末を迎えた場合には、80歳を超える派閥のリーダーである麻生氏と二階氏が強い影響力を持続的に発揮する政治の基盤を失うことになる。自民党の政治は再編を迎える可能性があり、岸田氏は政治的な束縛からさらに脱却できる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年1月23日