米日豪はフィリピンと共同で7日、南中国海で初の海上合同演習を行った。フィリピンメディアは堂々と、4カ国が合同で軍事力を示した目的は中国けん制だと伝えた。間もなく米国で開かれる米日比首脳会談を考慮すると、域外勢力に南中国海問題に介入させ、南中国海の係争を国際化させようとするフィリピンの意図は言わずとも明らかだ。中国人民解放軍南部戦区は同日、南中国海の海域で合同海空巡視を行った。南中国海をかき乱し、ホットスポットを作ろうとする軍事活動のすべてを把握した。
中国南海研究院海洋法律・政策研究所の丁鐸副所長は7日、「環球時報」の取材に応じた際に、「域外国と二国間もしくは多国間演習を実施するフィリピンには、国際世論を操作し南中国海への注目度を保ち、中国に圧力をかけ、自国のナショナリズムを煽るといった複数の狙いがある」と述べた。
ある匿名の専門家は、「南中国海問題をめぐる4カ国の思惑は完全には一致しない。戦略レベルの考慮により、米国は緊張情勢と対抗を引き起こし、アジア太平洋で多国間安全枠組みを構築し中国をけん制し、かつより効果的に同盟国をコントロールしようとしている。日本の防衛は完全に米国一辺倒だ。フィリピンは大国を係争に引き込むことで自国のいわゆる重要な利益を手にしようとしている」と述べた。
山東大学の于鐳教授は、「豪州の基本的な国策は、外交及び安全で米国に接近することだ。また豪州はこれまで、太平洋島嶼国はその裏庭で、東南アジアは英国から継承した表庭だと考えてきた」と述べた。
「環球時報」の取材に応じた専門家は、フィリピンは「一つに留まらない後ろ盾」を手にしたようだが、これは自殺行為になるとの見方を示した。丁氏は、「フィリピンは常に小賢しい真似をし、域外国を抱き込むことで中国を脅迫しようとしているが、そのオオカミを自宅に招き入れるようなやり方は地域全体の平和と安定に衝撃をもたらす」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年4月8日