日本の商業捕鯨を行う「共同船舶」は、新型捕鯨母船「関鯨丸」が千葉県沖で、最初の獲物となるニタリクジラ1頭を捕獲したと発表した。解体と冷凍保管を経て、仙台塩釜港に到着したあと、日本各地で販売される。「産経新聞」が伝えた。
報道によると、関鯨丸は73年ぶりに建造された捕鯨母船で、全長は113メートル。70トン級の大型クジラの捕鯨が可能で、これまでの船舶よりも大型かつ高速で、先進的なドローンも配備。5月末に山口県下関市の母港を離れ、東北地方や北海道の沖合での捕鯨を予定している。
日本の捕鯨行為はこれまでも国際社会から批判されてきた。米CNNは3日、日本は数十年に渡り「科学研究」を捕鯨の口実にしてきたと伝えた。日本は反対を顧みず、2018年に国際捕鯨委員会から脱退し、数カ月後に商業捕鯨を再開した。日本が法的に捕殺を認めているクジラの中には多くの絶滅危惧種がある。関鯨丸の進水は国際反捕鯨団体から、「日本は捕鯨の野心を捨てたことがない」「この船の唯一の目的は、南極海に長距離移動し捕鯨を行うことだ」と懸念されている。また、日本が領海外で捕鯨する場合には行動によって阻止するという。
報道によると、農林水産省は日本で毎年消費されるクジラ肉を1000-2000トンの間と見積もっている。これは消費のピークだった60年代の1%未満だ。クジラ肉を重要なタンパク質源とする必要がなくなったことと、人々が高価なクジラ肉にそれほど興味を持っていないためだ。
国内の消費低迷と国際世論の圧力を受けながら、日本の捕鯨業は拡大を目指している。共同船舶は日本でクジラ肉の自動販売機を設置し、「鯨の街・下関」をアピールすることで、消費を刺激している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年6月5日