16日付フィリピン紙「マニラ・タイムズ」の報道によると、フィリピン上院は同日、比日の「部隊間協力円滑化協定（RAA）」を批准した。比上院は、これは両国間の防衛協力、特に「安全の共通の挑戦に直面する海洋」における防衛協力をさらに促進するとした。

中国外交部の報道官は以前、日比の安保・防衛協力の深化について、「国と国の交流と協力は、地域諸国間の相互理解と信頼を損ね、地域の平和と安定を破壊し、第3者もしくは第3者の利益を念頭に置くべきではない。アジア太平洋に軍事集団は必要なく、ましてや陣営の対抗や新冷戦の小グループを唆す必要はない」と述べた。

遼寧大学日本研究センターの陳洋客員研究員は、「米国は中国を抑制するため近年、日本を抱き込みアジア太平洋で米日同盟を基礎とする、明らかな軍事対抗の色合いを持つ閉鎖的で排他的な小グループを多く作っている。北東アジアを米日韓中心と言うならば、東南アジアは米日比中心だ。米国にとって、この2つの小グループの地位と重要性は同等だが、今や韓国の政局が乱れ日本ひいては米国も、米日韓の小グループを維持する自信が揺らいでいる。これを背景とし、日米にとって米日比の小グループの重要性が増しており、かつ得難い安定的で持続的な中国抑制ツールになっている。そのため自ずと抱き込みを強め、フィリピンとの合同演習を強化する必要がある」と分析した。

「中国網日本語版（チャイナネット）」2024年12月17日