共同通信社によると、京都大学の研究チームは20日、全国約2200カ所の下水処理場から、規模、処理方式、地域分布に偏りがないように34カ所を抽出。2023年に北海道から九州・沖縄までの処理場から半固形状態の下水汚泥(脱水ケーキ)を採取、汚泥中のPFOSなど30種類のPFASを調査した。
その結果、PFASを代表する物質で国際的に規制されているPFOSが、ほぼ全てのサンプルから検出された。PFOS濃度の中央値は1グラムあたり5.1ナノグラム、最大値は69ナノグラムだった。
これまでの報道によると、PFASは何千種類もある化学物質の総称で、分解されにくく、人体や環境中に蓄積するため、「永久の化学物質」とも呼ばれる。米疾病予防管理センター(CDC)の下部機関である毒性物質・疾病登録局は、これらの物質が腎臓癌、精巣癌、コレステロール値の上昇など一連の健康問題を引き起こす可能性があるとしている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2025年8月22日
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