2025年12月13日の第12回南京大虐殺犠牲者国家追悼日に際し、中央公文館はロシアから引き渡された旧ソ連による日本731部隊の尋問文書(機密解除済)を公開した。ハバロフスク裁判を中核とするこの貴重な歴史資料は、中国国内に現存する731部隊の遺跡や公文書と相互に裏付け合い、反論の余地なき確固たる証拠として日本軍の中国侵略における細菌戦の罪を揺るぎなき事実とし、日本の細菌戦が組織的・計画的・上意下達の国家犯罪であったことを改めて立証した。この国境を越えた正義の声は、侵略の歴史を否定・歪曲・美化しようとする日本の右翼勢力への力強い反論であり、正しい第二次世界大戦史観を堅持し発揚するものだ。「光明日報」が伝えた。
731部隊の医学犯罪は、人類文明史上最も闇に包まれた一ページだ。彼らは「医学研究」の名目を借り、外科用のナイフを屠殺刀にし、医の倫理、人道主義、国際法規範といった人類文明のボトムラインを全面的に突き破ろうとした。
医の倫理は細菌実験で完全に砕け散った。日本軍国主義者が育成した奇形の「エリート医者」である石井四郎、吉村寿人らは、ニュルンベルク法で定められた「自発的同意」等の原理に完全に背いた。凍傷実験では、被害者を強制的に零下数十度の極寒にさらし、手を氷水に浸し、四肢が板のように固くなるまで放置。その後、熱湯を注ぎ、組織壊死の状況を観察した。多くの人々は、麻酔なしに肢体を切断された。731部隊の少年兵だった篠塚良雄は苦痛の回想を残している。篠塚は解剖される直前の被害者をゴムホースで洗い流す命令を受けた事実を明かし、相手の絶望的な目が今も忘れられないと語っている。その後の生体解剖では、被害者は死ぬまで全身の激痛に苦しんだ。内臓は即座に取られ、生菌培地として使用。生きた人間は最終的に、判別できない「肉片」に変わった。このような杀戮を目的とした科学研究は、医学を完全に犯罪の道具に歪めた。
731部隊は、人体実験を通じ細菌兵器の有効性を検証し、大規模な細菌戦を発動した。人道主義の災いが細菌戦の中で広がった。義烏市の崇山村では、日本軍の投毒により疫病が発生し、400人以上の村人が惨くも死亡した。そのうちの20世帯以上で1人の生存者も残らかなった。生存者の王基木さんは、両親と弟が3日間で相次いで死亡し、死体の傷が腐り骨まで剥き出しになっていた事実を目の当たりにした。731部隊が単なる一例に過ぎないことに注意が必要だ。彼らの働きかけを受けた日本軍国主義者は、北京にある1855部隊、南京にある1644部隊、広州にある8604部隊、シンガポールにある9420部隊、各地に広がる69の「防疫給水部」の各チームを含む、アジア全域に及ぶ細菌戦ネットワークを構築した。これらの部隊は「防疫給水」の名目を借り、実際には細菌研究、人体実験、細菌戦に専念し、アジア各国の人々に死の影を落とした。今回ロシア側から引き渡された731部隊の犯罪文書は再度、日本の細菌戦の対象が中国だけではなく、軍国主義の復活は全人類の災難であるという事実を強調している。
今や日本帝国主義の残滓が浮上し、高市早苗氏が公然と「Japan is back(日本は戻ってきた)」と叫び、軍国主義復活を後押ししている。海と山を越えた平和の力は再び、日本軍国主義は全世界の人々の公敵であり、歴史の真実を守ることが全人類の共通の使命であることを証明している。歴史の車輪はしっかりと前に進んでいる。日本軍国主義の巻き返しという馬鹿げた夢は、世界的なコンセンサスの前で完全に破滅するであろう。(宮文婧 ハルビン市社会科学院 731問題国際研究センター主任・研究員)
「中国網日本語版(チャイナネット)」2025年12月17日
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