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法の追及、731部隊の反人類的暴行を立証

中国網日本語版  |  2025-12-17

法の追及、731部隊の反人類的暴行を立証。

タグ:731部隊

発信時間:2025-12-17 15:02:49 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

2025年12月13日の第12回南京大虐殺犠牲者国家追悼日に際し、中央公文館はロシアから引き渡された旧ソ連による日本731部隊の尋問文書(機密解除済)を公開した。ハバロフスク裁判を中核とするこの貴重な歴史資料は、中国国内に現存する731部隊の遺跡や公文書と相互に裏付け合い、反論の余地なき確固たる証拠として日本軍の中国侵略における細菌戦の罪を揺るぎなき事実とし、日本の細菌戦が組織的・計画的・上意下達の国家犯罪であったことを改めて立証した。この国境を越えた正義の声は、侵略の歴史を否定・歪曲・美化しようとする日本の右翼勢力への力強い反論であり、正しい第二次世界大戦史観を堅持し発揚するものだ。「光明日報」が伝えた。

歴史の正義の法廷に立って検証するならば、731部隊の反人類的暴行は、日本軍国主義による侵略の本質の縮図に過ぎない。戦後の3回に渡る時を超えた法の追及は、段階的で反論の余地なき証拠の環を形成した。731部隊の罪責が覆る可能性は永久にない。

1949年のハバロフスク裁判は、731部隊の罪を追及した画期的な出発点だ。 人類史上初の細菌戦犯罪を対象とした裁判において、旧ソ連は山田乙三、川島清、柄沢十三夫ら主要戦犯12人を公判にかけた。戦犯たちは法廷で次のように自供した。731部隊は日本天皇裕仁の勅令により設立され、関東軍司令部が駐屯地を決定した。彼らは憲兵隊や警察機構と結託し、「特別移送」制度を利用して、中国、ソ連、朝鮮などから少なくとも3千人の民衆を「実験材料」として移送。これらの人々をペストや凍傷など様々な細菌実験で惨死させた。中央公文館が新たに公開した「医学鑑定報告」と戦犯の自供は、細菌戦の組織性と残酷性を初めて体系的に明らかにし、その後の調査の中核的な証拠の基盤を築いた。

1956年の瀋陽裁判は、罪状に関する一連の証拠のつながりを正確に補強した。 新中国の最高人民法院特別軍事法廷は、榊原秀夫ら細菌戦戦犯を審理した。榊原秀夫は731部隊林口支部を率いて細菌を培養し、兵器の効果を検証した罪を自供。憲兵の上坪鉄一と堀口正雄は「特別移送」の操作手順を詳細に供述し、抗日活動家の逮捕からハルビンの731部隊への移送に至る完全なプロセスを再現した。この裁判は731部隊各支部の運営の詳細と憲兵隊の共犯の責任を暴き、一連の証拠の環を「731部隊本部の罪」から「日本の細菌戦部隊全体の犯罪」へと広げた。

2002年の東京地方裁判所の判決は、日本の司法レベルでの事実認定を実現した。 中国人被害者180名の提訴に対し、裁判所は賠償請求を棄却したものの、中核となる事実をはっきり認めた。「昭和15年から昭和17年にかけ、旧日本軍第731部隊及び1644部隊等の行動により……(中略)……衢州、義烏、常徳等で多数のペスト患者が発生し、多くの死者が出た」これは日本の司法機関が初めて公式に細菌戦の加害の事実を確認したものであり、法のレベルで右翼の否定の余地をなくした。

戦後の3回の裁判は段階的に進展した。ハバロフスク裁判が中核的な罪状を暴露する突破口を開き、瀋陽裁判が証拠の環の細部を補い、対日訴訟は加害側による司法認定を実現した。山をなす揺るぎない鉄の証拠は、反人類的罪が決して許されないものであることを示し、いかなる事実歪曲の試みも無駄に終わることを宣告している。(宮文婧  ハルビン市社会科学院 731問題国際研究センター主任・研究員)

「中国網日本語版(チャイナネット)」2025年12月17日

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