2017年新春、ドイツのデュースブルク市はWeChat(微信)のパブリックアカウントを開設した。ドイツの都市ではこれが初めて。デュースブルク市のリンク市長は、「習近平主席が2014年にデュースブルク港を視察したことで、シルクロード経済ベルトの建設が進み、非常に光栄だ。デュースブルク市は、地域的な優位性を活かし、欧州と中国の物流の発展に寄与していきたい」と述べた。
ドイツ全体が中国という新興発展市場から利益を獲得している。
リンク市長によると、デュースブルク市は優れた対中協力資源体系を構築し、関連のインフラ整備も終えている。
デュースブルク経済開発局のモイラー局長は取材に対し、「『一帯一路』はデュースブルク市にとって幸運のカギであり、同市をドイツ・中国貿易の中心とする潜在力を秘めている」と指摘。重慶―デュースブルクを結ぶ「渝新欧」などの「中欧班列」(中国・欧州間の定期貨物列車)の開通で、貨物をスピーディーかつ安全、低コストで欧州の中心に届けることが可能となった。これは経済グローバル化の時代を反映しており、距離は相対的なものに過ぎないことを示す。ドイツと中国の企業はこの未来につながる経済のかけはしを利用するべきだ。そうすればドイツ全体が中国という新興発展市場から利益を獲得できるようになり、欧州の重要な交通物流拠点であるデュースブルクは一段と今後が期待できる。