中国の高速鉄道の総延長は2万キロを突破したが、各種原因により運行時速は大きな制限を受けてきた。設計上の時速が350キロの場合は300キロに、300キロの場合は250キロになっている。
しかし将来的には、高速鉄道の速度向上が必然的になり、さらにはより高速のリニア技術が採用されるだろう。
北京市懐柔区にある中国科学院力学研究所高速列車模型実験室が発表した情報によると、国家先進レール交通特別プロジェクトは今後5年間で、時速400キロの高速列車と時速600キロのリニアモーターカーを重点的に開発する。これらの列車は、近い将来に運行を開始するかもしれない。
中車青島四方機車、中車長春軌道客車が生産する中国独自の高速列車「CR400AF」「CR400BF」は、いずれも時速400キロの能力を持つ。中車長客公司の広軌・寒冷地仕様高速列車も、試験で時速400キロを実現した。
上海の最も有名なリニアモーターカーのほか、中国初の完全に独自の知的財産権を持つ中低速リニア実用化模範線「長沙リニア快線」は、2016年5月に開通し試験運行を開始した。山東省にも、済南市と青島市を結ぶ高速リニアシステムの建設意向がある。
国家「第13次五カ年計画」重点研究開発計画「現代レール交通特別プロジェクト」には、時速600キロの高速リニア交通、時速200キロの中速リニア交通の研究開発プロジェクトが明記されている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年2月7日