今年74歳になる米瑪頓珠さんはかつて、パ拉庄園で農奴として11年間働いていた。家族は天井が低く、暗い、湿った一間の土造で暮らし、自由もなく、食べる物も十分になかった。1959年の民主改革によって西蔵(チベット)にいた100万人の農奴は初めて人としての権利を手に入れ、自分の土地や家畜を持つことができるようになった。現在、米瑪頓珠さんは子や孫に恵まれ、400平米以上ある2階建ての家に住み、平和で恵まれた新しい生活を送っている。パ拉庄園は西蔵で唯一、当時の様子がほぼ完全に残る封建農奴制の領主の庄園で、平和解放前、西蔵に37カ所の地方庄園と3千人以上の農奴を所有していたという。
写真(1):パ拉庄園前にたたずむ米瑪頓珠さん
写真(2):かつて農奴が住んでいた土造
※パ拉庄園のパは「巾」の右に「白」
「人民網日本語版」2008年4月24日