「双龍戯茶」は現代ではなかなか見ることが難しい中国茶文化を表現したパフォーマンスだ。ここ10年来、市民生活が豊かになり、多様化する中で、中国大陸でも中国茶を見直す潮流が静かに起こっている。
伝統衣装をまとった二人の男性が、銅製の長い注ぎ口のついたやかんを自在に操り、蓋碗と呼ばれる中国茶の茶器に湯を注ぐ。見事なパフォーマンスに目を奪われがちだが、この演技のすごいところは実際に熱い湯が入ってることだ。熱い湯の入ったやかんをまるで自分の一部のように操り、寸分の狂いもなく小さな茶器に注ぎいれる。そして淹れたお茶を客に差し出すまでがひとつのパフォーマンスになっている。
静と動が融合した美しい演技に、伝統を踏襲しながらも新しい活力みなぎる中国の現在が表現されている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年7月13日