結婚仲介サイトのプロフィール紹介欄で、理想の男性の3条件「高富帥(高長身・お金持ち・イケメン)」をうたう男性。実際に会ってみると、イメージと遠くかけ離れているケースが多々あり、さらには結婚詐欺や重婚者まで紛れ込んでいる。上海市経済情報化委員会は、18日に開催された「上海市第3回結婚・恋愛博覧会」記者会見で、インターネット結婚詐欺の取り締まりに向けた信用調査情報プラットフォームを民政部門など関連部門と共同で今年5月に構築すると明らかにした。市から授権を受けた専門機関が、ネット上に公開された結婚相手募集側の婚姻状況や財務状況など各種情報を徹底調査し、ネットを利用した結婚詐欺の撲滅を目指す。東方網が伝えた。
ネットを利用して生涯の伴侶を探す人は、ここ数年増え続けている。そのような傾向に伴い、結婚仲介サイトを使った結婚詐欺やぼったくりバー詐欺も少なくない。ネット上で交際相手にめぐり会えることは、結婚を望む独身者にとって極めて便利ではあるが、同時に、虚偽情報が氾濫することが深刻な問題になっている。多くの結婚仲介サイトでは、身分確認はまったく表向きなものにすぎず、どんなにぱっとしない平凡な人物でも、プロフィールを好き放題にねつ造すれば、ただちに「成功者」に変身できるのが現状だ。
市情報サービス業協会の陸雷・副秘書長は「多くの大型結婚仲介サイトでは、オンライン会員の実名制を導入している。しかし、これらのサイトの実名制は、主に公安部全国公民身分証確認センターのデータベースにもとづきユーザーの身分証番号や姓名に関する事実関係を確認するもので、会員の婚姻・学歴などの状況について事実関係を確かめる権利は有していない。従って、共有可能な結婚関連データの情報プラットフォームを構築することは、オンライン結婚詐欺や情報虚偽表示を予防する上で、大変有益となるだろう」と述べた。
このほか、「1万人のお見合い大会」と呼ばれる大規模な恋愛・結婚博覧会が5月18日に上海で開催される。「女性が少なく男性が多い」という過去の大会傾向を改めるために、今回は、参加資格・条件として、従来の「45歳以下の独身男女」に加え、宝山鋼鉄・申通エクスプレス・中国航天科技集団・上海建工集団など大・中型企業グループの労働組合や団委員会が組織した独身男女社員も加えられた。「1万人のお見合い大会」は、毎年春・秋2回開催され、今秋のお見合いでは、年齢制限が60歳まで拡大される予定という。
「人民網日本語版」2013年4月22日