中国で結婚適齢期になっても結婚できない「剰女(売れ残りの意)」について、米紙インターナショナル・ヘラルド・トリビューンの公式サイトは23日、「女性達自身にも責められるべき点がある」と指摘する記事を掲載した。環球時報が報じた。
以下は同記事の主な内容。
30歳近くの中国の女性の多くは、仕事の面では「やり手」であるにもかかわらず、結婚できないという理由から、「剰女」というレッテルを貼られている。そのため、フェミニストは「女性の最大の敵は自分自身」と気を揉んでいる。
中国で、「剰女」は、自分にも男性並みの収入があるにもかかわらず、「男性の収入は女性より多くなければならない」という伝統的な観念に固執している。一方の男性も同じ見方を持っている。このような見方が、「剰女」の出会いの機会を奪っているのだ。フェミニストで、家庭内暴力反対ネットワークの責任者を務める馮媛さんは、「『剰女』が伝統的な見方や価値観を固辞しているかぎり、一生を左右する大きな問題は解決できない」と指摘する。
多くの女性は、「剰女」という呼称に大きな抵抗を感じたとしても、自分が高学歴で、仕事もできるにもかかわらず、男性の収入のほうが多くなければならないという考えが、「出会い」の妨げになっていることには気付いていない。北京の米国市場のマーケティング会社で秘書を務める独身女性・周さん(27)は、「社会では、男性の収入は女性より多くなければならず、そのようなカップルが釣り合いが取れているという考えが一般的。女性が、自分より収入の少ない男性とは結婚したくない理由は、收入が個人の能力を示しているから。収入が少ないということは能力がないということ。能力のない男性と結婚したいと思う女性はいない」と率直に語る。
では、家計の面で「平等」にし、家賃や生活費を一緒に負担するのはどうなのだろう?周さんは、「そう考える人も多い。でも、折半は必ずしも平等であるとは限らない。男女平等というのは、男性と女性がお互いに平等であるということだけど、すべてを折半するというのは、私にとっては平等ではない。男性は女性に敬意を持つべきで、『女性の話すことは中身がない』と言わずに、女性の考え方や思考を尊重する必要がある」と指摘した。
「人民網日本語版」2013年4月25日