女子バレーボールチームは不振から抜け出せるか

japanese.china.org.cn  |  2013-04-26

女子バレーボールチームは不振から抜け出せるか。

タグ:女子バレーボールチーム

発信時間:2013-04-26 17:33:04 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

林国本

一時期、中国のスポーツ・ファンばかりか、一般国民までを大いに励ましつづけた中国女子バレーボール・チームをめぐって、このところ、昔の光今いずこというあせりを示す人もいるが、何度か連覇をなしとげたこのチームは、このまま沈みつづけることはない、と思う。

ただ、このところの不振の原因については真剣に考えてみる必要があろう。まず、ベテラン選手の引退で、後続のベテラン級の人たちがまだ育っていないことが原因の1つと言えよう。卓球や飛び板飛び込み、射撃などの種目のように1人、1人が頑張ればいいものではなく、コンビネーションが欠かせない種目であるため、攻撃、守備の面で際立った選手をそろえなければならず、たとえそれがそろったとしても、攻撃、守備のパターンをつくり上げるには時間がかかることも否めない。また、選手たちをひっぱっていく監督を選ぶことも大切だ。


現在、女子チームの監督選びがすすみ、郎平さんが監督となるらしい、といわれているが、落ち目となりかけているチームを立ち直らせるには、かなりの力量が求められる。私見であるが、中国のスポーツ・チームの監督業はラクではない。戦績が思わしくないと、ものすごいプレッシャーにさらされる。上昇気流に乗っている時は、スポーツ記者に「たたかれる」ことは少ないが、いったん落ち目となると、主管部門の目、スポーツ記者の目、スポーツ・ファンの目にさらされ、よっぽどの度量の持ち主でないと、この試練には耐えられないだろう。その点、卓球などずっと好戦績つづきのチームの監督にはそういうストレスはないかも知れないが、女子バレーボール・チームのように、かつて五連覇を記録したものは、過去の栄光が重荷とならないとは限らない。

私見であるが、スポーツ・ファントしては長い目でチームの成長を見てあげる度量が必要ではないかとも思っている。それであってこそ、女子バレーボール・チームの成長が望めるのではないだろうか。1回や2回の挫折で、すぐ袋だたきとはいわなくとも、かなりのプレっシャーにさらされる監督のポストにつくには、よっぽどの決意が不可欠だと記者が語っている記事を目にしたことがあるが、私見としては、強豪がひしめくスポーツの世界のこと、長い目で見守ってあげる度量を持ちたいものである。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年4月26日

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