「労働節(メーデー)」の3連休が終わった。連休中、中国国内の高速道路や国道・省道などの幹線道路は、ほぼスムーズに流れ、長時間かつ広範囲にわたる交通渋滞や重大な道路交通事故の発生は報告されなかった。全国各地では、511の各種大型イベントが催され、535万人が参加した。うち参加者が1万人以上のイベントは116あったが、全てつつがなく終わった。人民日報海外版が報じた。
■近場へのマイカー旅行が人気
中国国民の旅行熱は高まる一方だが、メーデー連休はわずか3日間という短さゆえ、近場への旅行しか選択肢がない。そんな中、北京では、一部の旅行者が市内や近郊へのプチツアー商品を打ち出した。目的地は北京とその周辺省・市に限られている上、旅行の時間が短く低価格に抑えられているため、多くの市民のニーズにマッチし、国内ツアーの中では特に人気が集まった。
3連休に小型乗用車(座席数7席以下)を対象とした高速道路通行料無料化が実施されたことは、マイカー旅行熱をさらに後押しすることとなった。国内最大手のビジネスSNS・天際網がまとめた調査によると、「メーデー連休の旅行スタイル」について、有職者の57.1%は、「個人旅行」を選んだ。
■観光地入場料の値下げ、観光客増に効果
今年のメーデー連休に国内旅行に人気が集まった背景として、全国各地の観光地の入場料が大幅に下がったことで、消費が刺激されたことが挙げられる。
国家発展・改革委員会は、メーデー連休前、政府による指定価格や指導価格を設定している約1200カ所の観光地について、メーデー連休中に入場料の優遇措置を講じ、全体で約20%の値下げを実施した。